『心理学の名著30』,04ノーマン『誰のためのデザイン?』(一九八八)―アフォーダンスの応用
今日はアップルやヒューレット・パッカードで活躍した認知心理学者によるデザインの本を取り上げる部分だ。この人はギブソンという人がつくりあげたアフォーダンスというの使い方を変えてすこし可能性を広げた人として紹介されている(「アフォーダンスという考えを確立したのはギブソンであり、ノーマンはアフォーダンスという概念を人工物と使用社の問題に転用したのである。」p.42「デザインは記号の配置である」)。
特にゲーム産業なんかの世界だと重要になる概念であるが、疲れて眠いし、あんまり興味もないのでさくっと抜書をまとめて終えることにする。スヤァ
1.重要な概念
①二人のアフォーダンスの違い
ただし、ノーマンのアフォーダンスは「ヒトAがモノBから☓☓☓できるという情報を読み取り実行する関係」のことを指しており、それはギブソンのアフォーダンスとは少し違っている。ギブソンはヒトとモノの関係をダイレクトにつなぐ直接知覚の立場にたっているので、「ヒトとモノとの物理的な行為の関係性」こそがアフォーダンスということになる。情報などという中間項は不要なのである。p.40「デザインは記号の配置である」
②違いのたとえ
まず、ギブソンのアフォーダンスを説明する際には、足場の悪い岩山を登る時にどこに足を伸ばすか、というような例が最適である。ヒトはあまり意識せず足を前に出し、ある地点に足をおろす。このような例からヒトと環境の直接的な関係性を読み取ることができる。立ち止まって躊躇するときは、次の一歩を踏み出せない時である。
ノーマンのアフォーダンスは、その歩きにくい岩山には、足跡をプリントして、どこに足を伸ばせば良いかをガイドすれば良いというものである。足跡マーク(フットプリント)はヒトを誘導してくれるのである(もし手形があれば、手をついてしまうかもしれず、それは悪いデザインということになる)。p.41「デザインは記号の配置である」
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