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The long waiting

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

仕事が苦手だ。というよりも、正確には集団競技とか集団作業が苦手なのだ。そして、自分が個人ではスペックが高いと信じつづけていたが、仕事が苦手だと確信するに至るまでおおよそ三十年程度も時間がかかった。 職場では怒りっぽく身体が常にこわばっている…

真摯な観察と提言―慎泰俊『ルポ 児童相談所―一時保護所から考える子ども支援』

いろいろあってなかなか更新出来ていない。今日は以前読んで感銘をうけた本の要点だけメモった文章をアップロードする。 告発では、解決しない社会起業家である著者が自ら住み込み、取材し、課題解決の方向性を提言する児童相談所併設の一時保護所は、虐待を…

"患者"の視点から読む、認められたい私たちが認め合う社会へ。―熊代亨『認められたい』

かんたんな言葉でこのおれ/わたしの「認められたさ」を説明してくれて一気に読めた。とてもよかった。心の形がちょっとかわり、これからさらに変わり始めていく予感がする。 p-shirokuma.hatenadiary.com 認められたい気持ちが自分も強くてコントロールしき…

『心理学の名著30』,13ヴィゴーツキー『教育心理学講義』(一九二六)―心理学が教育にできること

ヴィゴーツキー(一八九六ー一九三四)旧ソ連の心理学者。『教育心理学講義』は「教育課程の科学理解」に基づいて教師を援助するための一冊。p.116 昔、『思考と行動における言語』を古本屋で見つけて読んだことを思い出した。きごうってどういうことだろう…

『心理学の名著30』,12ユング『心理学的類型』(一九二二)―対立を乗り越えて

ユング(一八七五ー一九六一)心理学者・精神医学者。『心理学的類型』は心の動きを重視し、独自の分析心理学の体系を打ち立てた一冊。p.106 ユングには二つのイメージを持っている。一つ目が無意識とか精神分析関係の人というイメージ、二つ目が、オカルト…

平成18年8月26日の自殺未遂②

upn.hatenablog.com もう一つのエピソードと当時の人生観について。実際に自殺未遂に及んだ話ではなくて夢の話です。 中学校中学年から高校卒業にかけて、ぼくには強烈にいじっていた知人がいた。結論から言うと、その知人は20代で亡くなった。なぜ亡くなっ…

平成18年8月26日の自殺未遂①

夢のなかでぼくは自分のカルテを見ている。カルテはぼくについて重要な情報が書かれているが、不断ぼくが目にすることはできない。そこには、ぼくが三十何年生きてきたとは思えないほどとても簡潔に、そして、まるで他になにか重大なことはなかったかのよう…

『心理学の名著30』,11フロイト『精神分析入門』(一九一七)―心理学と精神分析のつながり

『精神分析入門』を初めて読んだのは、たしか大学生の時だった。読み始めはけっこうするする頭のなかに入ってきたけど、終盤にかけては「全部性じゃないですか。。。」とうんざりしたことを覚えている。夢の話とか言い間違えとかありそうだった! 『名著30』…

『心理学の名著30』,10ビネ、シモン『知能の発達と評価』(一九〇五)教育のための適切な検査

ここからは「ヒト」の心理学から「ひと」の心理学、つまり、発達領域の心理学を扱っていく*1。第二章知能検査をつくったアルフレッド・ビネの本。なんとなくIQの高い低いは気になるところで、やっぱり高いほうが嬉しかったりはする。もともとは行政が遅滞児…

『心理学の名著30』,09トマセロ『コミュニケーションの起源を探る』(二〇〇八)―人は協力するために他人を理解する

人間のコミュニケーションは協力志向だ、ということを説く本。ぼくはこの手のコミュニケーションが苦手で、どうしても自分自分という方向に気持ちを持って行ってしまう。小さい頃からそうなんだけれども、確かにトマセロの言う共有がいかに大きな意味を持つ…

『心理学の名著30』,08ダマシオ『デカルトの誤り』(二〇〇五)―身体と精神は別ではない

実はこの08の前の07で、ラマチャンドンという人の本を紹介するはずだったんだけど、あまりにもちんぷんかんぷんすぎて飛ばしました。ちょっと手に負えない。。。でも、08のデカルトの話なら昔背伸びして思い出したことあるからがんばれると思って取り組んで…

悲しみを信仰で埋めたか、あるいは抱きしめられたかの違いについて

http://toianna.hatenablog.com/entry/2017/02/20/173000 ブログの悲しみの話は少しだけわかる。一人家財を管理していたぼくの祖母は祖父を失い信仰にドハマリした。認知症でそれ以上財産の場所がわからなくなるまで、自分の心の平穏のために10数年でおおよ…

『心理学の名著30』,06カバッドジン『マインドフルネスを始めたいあなたへ』(一九九四)―自分らしく生きるための思考

前回の『オプティミストはなぜ成功するのか』につづいて、充実した人生を送るための心理学ということだと思う。この研究もうつ病治療との歴史の中で捉えることもできる。またしても前向き本はうさんくさいと思ってたけど世の中のセラピストの方たちのことを…

『心理学の名著30』,05セリグマン『オプティミストはなぜ成功するか』(一九九〇)―無力感の研究から始まる楽観主義

「学習性無力感」という言葉は聞いたことがあったし、結構なるほどなーと聞いた当時は思ったものだったが、うつ病の行動モデル(?)だとか、逆にその研究者の関心がポジティブ心理学へと繋がるということは初めて知った。ぼくの関心は、最近だと、カウンセ…

ぼくはアラサー男性で、好きな作品はごはんをおいしそうに描いてくれるはなしだ。

三十路を迎えて気がついた。時代小説とか、ショートショートとか、ガリレオシリーズとかではない。ごはんがおいしそうなはなしが好きだ。昔から物語が好きでいろんなお話にふれてきた。絵本や紙芝居、テレビアニメ、マンガ、小説、映画、ゲーム、さらには歴…

『心理学の名著30』,04ノーマン『誰のためのデザイン?』(一九八八)―アフォーダンスの応用

今日はアップルやヒューレット・パッカードで活躍した認知心理学者によるデザインの本を取り上げる部分だ。この人はギブソンという人がつくりあげたアフォーダンスというの使い方を変えてすこし可能性を広げた人として紹介されている(「アフォーダンスとい…

『心理学の名著30』,03スキナー『自由と尊厳を超えて』(一九七一)―新たな行動主義

今回の著者は心理学での行動主義的な研究をしたある有名な方らしい。行動主義は昔講義で聞いた時はピンとこなかった。なにしろ文学が大好きで人の気持ちのゆらぎが気になってたから、「外部からの刺激で反応(行動)を説明する」という考え方が全然理解でき…

『心理学の名著30』,02ルリヤ『偉大な記憶力の物語』(一九六八)―記憶力が良ければ幸せか

まだブログを始めたばっかりで、機能的なところがまったくわかってない笑 ちょっとずつでも慣れていけると嬉しい。次に扱うのは一九六八年原著刊行の『偉大な記憶力の物語』。『名著30』は各章ごとに紹介する本を発行年代順に並べてるので一気に飛んだことに…

『心理学の名著30』,01ジェームズ『心理学について』(一八九九)―近代心理学の土台となる思想

ちょっとづつ進めていきたい。今日からは第一章認知・行動領域ー「ヒト」としての心理学を頭からメモしていく。もうちょっとコンパクトに手早くまとめられるといいな。 1.学説史上の位置づけ ①自然科学としての心理学 ②ヴントとジェームズー心理学の父 2.ジ…

あなたの悲しみは突き抜けるとだれかの人生を豊かにできるのかもしれない。

あるとき、他人が人生に悩んでいることを知りたくなった。短期間で500人分は人生相談を読んだと思う。ある相談に感銘を受け、いろんな人生相談を貪るように読んだ。そうしてぼくは人生相談が好きになった。 実に多くの人が悩みを(匿名とはいえ)披露して…

『心理学の名著30』,はじめに

とりあえずいろいろ心理学の本を読み始める前に、学問領域の見取り図みたいなものがあれば、自分の興味を特定しやすそうだということで手に取りました。教科書だとちょっとだれちゃいそうだから、手頃な新書にしときます。以下は「はじめに」のメモ。 心理学…